{昨日は楽しかったね!
 
 またデートしようね!}

次の日の朝、遥香はさっそくメールをしてみた。

チャララーン♪

返信、早っ!

{俺も楽しかったよ!

 遥香大好き!}

大好きって・・・。

そんなカッコイイこと言うと、もっと好きになっちゃうよ・・・?

心臓の音がおさえられないよ・・・。

すると、1階から、母の声が。

「遥香ぁ~!早く学校行かないと遅刻するわよ~。」

はっ。

時計を見ると、7時50分。

ヤバい!!

「行ってきます!」

扉を乱暴に閉めて、急いで学校へ向かった。

はぁ・・・。

学校って、こんなに遠かったっけ!?

そしたら、向こう側から、誰かが手を振っている。

アァー!もう!

あたしは急いでるんだから!

「お~い!有坂じゃん!なんでそんなに急いでんの?」

あれは・・・

林だった。

「遅刻しそうだからにきまってんでしょ!」

とあたしが言うと、

「やっべ!ほんとだ!」

と、大変焦っているご様子の林くん。

「んじゃあ、あたしはこれで・・・」

「どうせ同じ学校に行くんだしよ。一緒に行こうぜ!?」

「え・・・ちょっ・・・。」

林はあたしの手を強引に引っ張って行った。

「はぁ・・・林・・・あたし、もう疲れたよ~~。」

「しゃあねぇなー。」

と言うと、ひょいとあたしの体を持ち上げた。

「きゃっ・・・。ちょっと!おろしなさいよぉ~。」

「いいからいいから!こっちのほうが早いし、疲れないだろ?」

「まぁそうだけど・・・。」

「じゃあ、学校へれっつごー!」