「やっぱ、あたしって、あいつのこと、好きなのかな?」

あたし、有坂遥香。中1。バスケ部のあいつに恋してる。

現在、親友の、本川美菜に恋愛相談中。

「そうだよっ!遥香と話してると、いっつも水野の話題ばっかだもん!」

水野海斗・・・。

バスケしてるときが一番かっこよくて、さらに、笑顔がステキな、いわゆるモテ男。

入学してからずーーっと近くの席。

はじめは嫌だったんだけど、だんだんひかれていって・・・。

「もう、遥香かわいいんだからさっ!告っちゃいなって!」

と、美菜。

「美菜みたいに簡単に告れましぇーん。」

「はぁ?まるでウチがたらしみたいに言ってさー。まぁ、でもそうなんだけどさ(笑)」

こういう美菜のサバサバした性格は女子からも人気だ。

「じゃあ、林に聞いてもらえば?あいつ、水野と仲いいじゃん!」

「えぇ・・。でも・・・。」

「ウチが聞いてきてあげる!」

「ねぇ、林ー♪」

あぁ、行っちゃったし。

なんかいろいろ話してる・・・。

あ!帰ってきた。

「遥香!嬉しいニュースだよお!」

「え?なになに?」

「林が言ってたんだけどさ、水野、好きな人はいないけど、気になる人がいて・・・」

美菜の話をそこまで聞いて、ダメだと思った。

「あぁ、あたしの青春グッバイ・・・(泣)」

「違うって!その気になる人っていうのが、遥香なんだって!」

「えぇ!!!ウソ!!!ちょっと、うれしすぎ・・・」

と言って、目に熱いものがわき出てきた。

「はるかぁ~~よかったね~~。」

「うん~~~。」

と言って、二人でめちゃくちゃ喜んだ。

そしたら、美菜が、

「遥香告れば100発100中じゃない!?」

「でも・・・。」

「水野のこと好きな女子いっぱいいるじゃん!今がチャンスだよお!」

「わかった!じゃあ、あたし、告白する!!」

「遥香!そのいきだあ!!」

このときのあたしは、めっちゃHAPPYだったんだ。