『Raindrop』に最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございます。

この作品は『天神学園シリーズ』の番外編となっております。本編と合わせて読んでいただけると、より楽しめるかと思います。


主人公、橘和音というキャラクターは、本編登場回の内容に合わせ、適当に考えたキャラでして(←!)、登場させていただいた当初はここまで深い設定はありませんでした。

けれども理事長の手によって生き生きと動く彼を見ているうちに、これはきちんとした設定を考えてやらねば……と思い立ちまして、そうして出来た設定を詰め込んだお話がこちら、『Raindrop』になります。

気障でヴァイオリンを弾き語るちょっと残念な美少年……ということもあり、台詞がかなり恥ずかしかったです。

しかも何故一人称にしたのか(苦手なクセに)。恥ずかしさ倍増ですよ。

このハイソな世界では和音だけではなく全てが恥ずかしいので、なりきるしかなかったのですけどもね。

おまけに私は恋愛小説を書くのが苦手でして。頭爆発しそうでしたよホントに。


それでも、書いているうちにキャラクターには愛着が湧くものですね。

これを書き始めた当初に考えていたラストは、これとは違いました。

完全なる悲恋でした。

でもね……でもね。

しあわせにしてあげたくなっちゃたんですよ!

直前まで凄く迷いましたが、和音も水琴も愛着のあるキャラでしたので、私としてはこのラストに満足です。

……作者が満足してどうするんだって感じですが。

読んでくださった方に、少しでも楽しんでいただければ幸いです。






'12,12,28






いらん裏話


この物語『Raindrop』のくせに、雨だれのプレリュードよりもショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第一番がお気に入りで、特に第三楽章から第四楽章に入るところのあの疾走感が堪らなくて、そのあたりだけ延々と聴きながら書いていました……。