「一緒に歌おうか」

幸い、ここは自由な学園。

賑やかな笑い声や怒鳴り声、時に爆発音をバックにして、僕はその時の思いを弾き語るようになった。



また別のある日、体育館の入り口からそっとバスケ部の練習を見学する女子生徒を見かけた。

毎日毎日、同じところにいる彼女の視線の先には、いつも同じ男子生徒がいる。

あまりにも真剣に見つめているものだから、思わず声をかけてしまった。

「彼が好きなのかい?」

「ひゃあああっ!」

女子生徒は驚いて飛び上がった。

ついでに首がもげて地面に転がった。

「ひゃああ、すみません! 私、驚くと首が取れてしまうんですうう~!」

地面に転がった女子生徒の顔が、頬を染めながら僕を見上げた。

「……ああ、君はろくろ首なんだね」

この学園にいると心臓が鍛えられるな……と、彼女の首を拾い、わたわたと動いている首無しの手に渡してやる。