まだ昼までには時間があるのに、空から降り注ぐ太陽の光は突き刺さるように痛い。
そんな中を歩いていくと、くいっと花音に手を引かれた。
「お兄ちゃん、あれ、あれー」
花音が指差したのは、カップに入ったジェラートを手に持った少女たち。
僕を見上げる花音の瞳が、きらきらと輝く。
「欲しいの?」
「うんっ」
素直に頷く妹に微笑みかけてから辺りを見回す。ジェラートの店はすぐ近くにあった。
水琴さんの背中ばかり追いかけていたせいか、辺りが全てこじんまりとした店ばかりだということに気づかなかった。
アンティークな家具や小物店、ピザやコーヒーを出す軽食店、その中に何故か和物を扱う店もあった。
ちぐはぐに見えて、古めかしい店舗の中にあるそれは、まったく景観を損ねていない。
「花音ちゃん、アイス食べる?」
僕たちが立ち止まったのに気づいて、水琴さんが戻ってきた。
「うん、食べるぅ!」
「よし、じゃあおいで」
「はぁーい」
2人がジェラート屋に向かって歩いていくのを見ていると、「兄さん!」と拓斗の声が。
そんな中を歩いていくと、くいっと花音に手を引かれた。
「お兄ちゃん、あれ、あれー」
花音が指差したのは、カップに入ったジェラートを手に持った少女たち。
僕を見上げる花音の瞳が、きらきらと輝く。
「欲しいの?」
「うんっ」
素直に頷く妹に微笑みかけてから辺りを見回す。ジェラートの店はすぐ近くにあった。
水琴さんの背中ばかり追いかけていたせいか、辺りが全てこじんまりとした店ばかりだということに気づかなかった。
アンティークな家具や小物店、ピザやコーヒーを出す軽食店、その中に何故か和物を扱う店もあった。
ちぐはぐに見えて、古めかしい店舗の中にあるそれは、まったく景観を損ねていない。
「花音ちゃん、アイス食べる?」
僕たちが立ち止まったのに気づいて、水琴さんが戻ってきた。
「うん、食べるぅ!」
「よし、じゃあおいで」
「はぁーい」
2人がジェラート屋に向かって歩いていくのを見ていると、「兄さん!」と拓斗の声が。


