「理沙…」 寺田は、ノートを落として泣き出した。 確かに、この日記は狂ってる。 最後だけじゃない。 最初のほうも。 何か、作り物の幸せのような。 そんな気がした。 坂倉は、本当に幸せだったのか。 この日記からは、ハリボテの幸せしか伝わってこない。 ただ、坂倉を追い詰めた人物がいることには変わりないのだろう。 みると、弟くんも唇を咬んで、泣くのをこらえている。 弟くんの目には、怒りの色が浮かんでいた。 俺たちはしばらく動けなかった。