片想いだったね



考えても考えても


自分は告白なんて到底出来ない気がした。


喋ることすら出来ない私が、告白なんて出来るわけない…。



「私も沢先輩みたいなカップルになりたいなぁ〜。」



まっすが、ハァとため息ついて下駄箱から靴を取り出す。


私はカップルになりたいというより、話すことすら出来ない自分にカップルなんて無縁のまた無縁で、ハァと、ため息をつく。



「「なんだかね〜…。」」



悩みの内容は違っても、結局片想いからくる悩みということはため息の意味は同じ。



「帰ろうか…。」


「そうだね…。」