美男 と 珍獣

その後、出発して
俺は彼女の話をひたすら
聞いていた。

なんか鼻毛の話をしていたが
こんな話で笑えるのは
正直言って小学生までだと思う。

そう考えると彼女が
小学生にみえて笑えてきた。


彼女は自分の話に笑ったんだと思い
とても嬉しそうな顔をした。


表情がコロコロしてて
なんか、可愛いな…



…はっ!?


俺、今可愛いって…
ないないこいつは今朝の
下品な女だぞ?

可愛いわけ…ない、よ…な?


「んでよー、列のやつなんで
菊地が男だったか解ったと思う?
先生に転入生の乳のでかさ聞いてんだよ!
あいつすっげー面白くね?」


「女の子がそんな話しちゃだめですよ」


反射的に返事してた。



別に他の女子が下ネタ話してても
こんな注意しないのに

なんで?