「あれ、そうだったっけ?」

洋介がとぼけた。


「コイツ、オレに投票したくせに」

良平が怒った。


「まぁ、まぁ、二人とも。

私は練習に行くから、じゃあ」

ここはさっさと退散しよう。


今にも、私にもとばっちりがきそうだから。


「先輩!」

・・・きた。


「な、なに?」


「楽しみにしててよ、リー研」

二人に声がハモッタ。

・・・

私は二人に、苦笑いをして、

練習に向かった。

・・・

練習に遅れて、

鬼監督に怒られたのは言うまでもない。