それは、まだこの学校に来る前の事
 

 ―― 時は溯って中学二年

この街は海に近いせいか潮の香りがする 

学校なんて行きたくないけど、親には心配かけられない

だから、家を出る時は元気に出る

学校へ行く度に物が無くなる

それでも、顔や体を傷つけられるわけじゃないからまだマシだ

奴等は、私が泣き寝入りでもして学校を来なくさせたいんだろうけど

 んなもんに負けないんだから!!