次の会場に向かう道中、私は沙希ちゃんと他愛もない話で盛り上がってる

 そこへ槙村が私達の隣に並び話しかけてきた


 「沢井、ちょっと佐山借りていいか?」

 「あ、……うん」


 「悪いな」

 物じゃないんですけど


 「少し話さない? さっきは、周りにいっぱい集まって来てあまり話せなかったし」


 「話す事無いよ」


 「クスッ(笑) せっかく会えたんだから少しくらいいいじゃん」

 相変わらず強引な奴


 「……」


 「女子高ってどう?」


 「楽しいよ」

 私も相変わらず素っ気ないかも


 「俺たち、付き合ってることにすれば良かったかな?」

 冗談じゃない!!

 私は首を横に大きくブンブンふる


 「その冷たさ変わってないね」

 苦笑交じりに答える

 じゃ、放っといてよ


 丁度このタイミングで槙村は誰かに呼ばれたらしい

 「じゃ♪」

 それだけ言うと去っていった

 何が言いたかったんだろ?


 カラオケルームに着いた

 私を含め13人の人がいる

 大部屋が空いていないらしく、2グループに分かれることに

 私は、沙希ちゃん・恵ちゃん・トコちゃん・加藤くん・嵩くんの6人で部屋に案内された