― 2日目

 照明の担当は別のクラスたちの実行委員の子たちにバトンタッチ

 自分のクラスの店番も夕方なので今日は半日自由時間♪

 今日はいっぱい回れそう♪


 さてと、何処から回ろぅ?


 とりあえず玄関へ向かうと、後から背中を

 ツンツンとされた

 振り返ると、クラスメイトの葉子さん

 明るくて誰にでも平等な感じの人


 「今時間大丈夫?」


 「うん」

  なんだろう? 


 彼女とは特別仲がいいわけではない

 接点があまりなく、挨拶を交わすくらい


 「今から私の彼が来るんだけど、ちょっとだけ待っててもらうように言ってくれない?」


 「いいけど、どの人?」

 「今、門の近くを歩ってる緑のスーツを着た人分かる?」

 指差す方を見てみる


 「ぁ、うん。」


 「じゃ、お願い♪」

 彼女はそう言ったかと思うと姿がなくなってる

  緊張するなぁ……知らない人だし

 考えてる間もなくその人が段々と玄関に近づく