照明係の私は、引き続き袖裏にいる

 次は職員による劇


 先生のメイク担当の先輩達は、ワクワクしながら再び合宿室に向かって行った

 普段先生の顔をいじるなんて出来ないから楽しんでいるみたい


 顔をこげ茶色に、鼻の頭や頬に白い線塗られ他先生方登場

   プッ(笑)

 思わず噴出してしまった


 それに気づいた先生に小さく睨まれてしまった

 睨んでもやっぱりその顔では、迫力に欠けますよ

 だってだって……

 いつも真面目で怒ると怖い宮藤先生だよ

 しかも

 鬼のパンツの格好

 笑うなって方が無理でしょう?(苦笑)

  キツイわ~
 
 笑いを耐えながら照明のスイッチをいれる

 さっきと同じ操作

 いや、さっきより簡単な操作なのに

 手が……震える


 なんとか30分くらいの劇を無事見届ける事が出来た