オレンジ・ドロップ


 目的地に到着すると、先生と見慣れない男の子が車で迎えに来てくれた


 「長旅、ご苦労さん。時間通りだな」

 先生

  車の方が早いのね


 「ヤッホ、スミレちゃん」

 先程の男の子

 どうやら先生の息子さんらしい 

 私より一つ年下らしいがTシャツに短パン、麦わら帽子をかぶってるせいか?可愛らしい感じがする


 「おっ、ハルキも来たのか?」

 スミレ先輩


 「先生みんなは?」

 ブンちゃん


 「もう、とっくに着いてる。みんな待ちぼうけしてるぞ!」
 車は9人乗りだから、悪いけど一年を先に送るぞ。お前らはまた、後で迎えに来るからな」


 「「え~~~~~!!」」

 先輩方のブーイング


 「先生、ハル坊がいるなら私も一年生と乗っていいですか?」

 スミレ先輩


 「まぁ、一人ぐらいならいいだろ」
   

  やった♪ スミレ先輩も一緒だ


 「スミレちゃんだけずる~い」


 「じゃ、もう30分くらい待っててくれ。暑いから日陰に居ろよ」


 「「は~~~い↓↓↓」」

 テンションの下がった返事


 別荘まで車で10分くらいの山の中


「「遅いよ~」」

 到着するなり、口々に言われた

 そして先生は残りの先輩方を迎えに再び駅へ飛んでいった