「大丈夫だよ…。 離したりなんて、しないから…」 そう言うと、正樹は嬉しそうに笑った。 「ありがと」 さっきの不安げな顔は、なんだったのかな…? 理由を聞きたいって思うけど、聞いちゃいけないような気がする。 そう思うのはどうしてか、自分でもわからないけど… 「じゃ、映画見に行こうぜ!」 あたしたちは手をつないだまま歩き出す。 後ろから見た正樹の後姿は、ちょっぴりさみしそうに見えた。