あたしはゆっくりとドアを開ける。 それだけの動作が、辛い。 「……あっ」 あたしを見るなり話すのをやめるふたり。 女の子は気まずそうにあたしと瑞希を交互に見ていた。 「なに、してた?」 違う。 言いたいのはそれじゃない。 「麗美と話してたけど?」 「仲いいんだね」 言いたいことは、もっと別のことなのに─── 「あたしのこと嫌いになったの?」 言えないのは、なんでだろう。