教室の扉が開き、1人のクラスメイトが入って来る。


その子…桐生は挨拶される度、恥ずかしそうに頬を赤らめていた。


「あーー、桐生さんだ!今日もカワイイよなぁ」


「ああ。学年上位5位以内には入ってるよな絶対」


オレの周りにいた男友達2人が、桐生を見てテンションを上げる。


ちょっとだけイラッと来たが、何も言わないでおいた。


「な!卓磨も桐生さんカワイイって思わねぇ!?」


外山と浜口と話してる桐生をチラチラ見て騒いでるのは、冬柴 虎治《ふゆしば とらじ》。


コイツが小2の時転校して来た時からのオレの友達。