学校が終わって放課後、オレ等6人はとある場所に向かって歩いていた。


とある場所とは虎と俊哉には伝えてあるものの、桐生と外山と浜口には言ってない。


つまり女子3人は、これからどこに行くのか全く知らないんだ。


「ぁ…の…桜土君……」


「ん?何?」


か細い声で桐生に呼ばれて、後ろを振り返る。


俊哉と虎も一緒に振り返った為、桐生が恥ずかしがって赤くなった。


「どこ…行くの?」


「そうよ桜土君、どこ連れてく気?」


「怪しいお店に行くなら、帰りますよ?私」


マジメな顔で言う浜口に、俊哉が笑顔を見せる。