新しいクラスに変わり、ちょっとぎこちない雰囲気だった教室も、1ヶ月もすればかなり和らいで来た。


だけど私は、まだまだ緊張しっぱなしです。


――――ガラッ…


「あっ、おはよう!」


「おーはよっ!!」


「お……おはよう……///」


カバンで顔を若干隠しながら、自分の机に行く。


席に着くと、前の席と左隣の席の女の子が話しかけて来た。


「おはよう海。まぁーた恥ずかしがっちゃって……いい加減慣れなさい」


「いいじゃないですかぁ。そこが海ちゃんのいい所ですぅ」


「ね、ねぇ…それってフォローになってる?」