「アリーレです…」

アリーレは恐る恐るという感じで自分の名前を名乗った。

「よろしくね、アリーレ」


私はアリーレの名前を呼んだ。


アリーレの表情が変わる。


カイルが教えてくれた―


―恋をしている

そんな表情だった。