「はぁ?」 「いこーよ」 俺たちを置いて大衆の流れは進んでいく。 足早に。 「どこへ?」 「どこへでも」 俺たちなんか見向きもしない。 きっと奴らには俺たちなんか只の中学生で、みんな同じ顔にみえて、しょーもないことばかりを考えてるただの糞ガキ。 「俺、そんな金持ってねーよ」 「あたしもない!」 うん。 実際問題そーなのかもしれない。 けどさ。 なんかさ。 「ま、いっか。いこーぜ。どっか」 俺たちにとっては違うだろ?