「リリー、こんにちは!僕だよ。今日は花の図鑑を持ってきたんだ」

ガチャリ

ドアが開いた。
リリーは、桃色のレースがいっぱい付いたドレスを着ていた(ドレスというほど派手ではないかもしれないが……)。
まるで花のようだった。

「こんにちは!ラン。花の図鑑??わあ、読みたい!」
リリーは笑顔で出迎えてくれた。

部屋に入ると僕は図鑑をすぐに開いた。
「わあ、たくさんの花がのってる!綺麗ね」
「だろ?ほら、花言葉も載っているよ!おもしろいでしょ」
僕とリリーは図鑑に夢中になった。