女子高生にイチモツ事情を言われたら、俺ならもう生きてはいけない。今すぐこの場で自害する。
ましてあいつは露出狂。自信満々で見せびらかせてこうなのだから、生きた心地などしないはずだ。
ていうか先輩、そういう知識ちゃんと知ってるんですね。うんまあ、知っていて損はないというか、知っておいた方がいい知識であるんだけど……。
女の子に幻想を抱いていたい年頃なのです。地味にショックなう。
服を着た変態は、いそいそとこの場から去って行った。
警察に捕まる覚悟をしてまで先輩を止めたかったのに、呆気なく突破されて精神的に追い詰められたのだ。もう抵抗する気力はないだろう。
「先輩、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。この手の妨害行動はよくあるからな。異性の裸体など見飽きてしまった」
よくあるんすか。大会運営まじで仕事しろよ。
最早なんでもありな帰宅部関東大会。
次からは警察に露出狂の出現情報を流しておこう。この悪しき習慣は俺の手で終わらせてやる。



