帰宅部全国大会


暫しの沈黙。静寂の水面に石を投げたのは冬月先輩。


「服を着たらどうだ?」


正論という名の巨岩を放り込みやがった!?


こ、これはキツイ。スルーされるより心理的ダメージがデカイぞ。


まさかの返答に変態も「あ、はい……」とタジタジ。いそいそと足元にあった服を着始めた。


「そして君、露出するには少々だらしない身体つきだ。もう少し筋肉をつけてから露出すべきだ」


や、やめてあげて! もう勝負はついてるから先輩! それ以上死体を殴らないで! 死体殴り禁止!


「それと……」


先輩は言う。


「皮が戻っているぞ」


最後の最後に核弾頭をぶち放った。