ん？ 俺？
「冴えない恋人と一緒だったからな。邪魔しちゃ悪いと思ったのさ」
ニヤニヤという表現がピッタリなほど、口の両端を吊り上げる帰宅神・宝具の盗み人。
冴えないとは心外だな。というか恋人じゃねえし。これから恋人になる（予定な）のだ。
からかってるのは目に見えてわかるが、先輩はどう言葉を返すのかちょっと気になる。
もしかしたら、「私の彼氏を冴えないと言うな」的な『あれ？ 俺達いつの間に付き合ってたんですか？』という展開が待ち構えている可能性がないわけじゃないかもしれないわけでして。
「私の後輩だ。なかなか見込みがある奴だぞ」
うん、ですよね。可能性なんてあるわけないですよね。
しかも恋人発言はスルーっすか。流石先輩、クールビューティー過ぎて俺の心がどんどん冷え切っていきます。
脈もなければフラグも立たない。くそぅ、これも全て山田のせいだ！
と、勝手に責任転換して憂さ晴らし。山田のキャラ付けと設定もだいぶ固まってきたな。
