寧ろこの面子に勝てる人物なんて限られてる。先輩に負けず劣らず化物だからな。


「なんか凄いことになりそうですね」


「臆するな海斗。お前は私のパートナーだが、その実力は今や帰宅神レベル。自信を持って帰宅しよう」


「先輩……」


そうだ。何も恐れることはない。


俺達はただ、自分の信じた道を突き進んで帰宅すればいいだけなんだ。


「帰りましょう、先輩」


「嗚呼、早く帰ろう」


ただいまを言うために。おかえりなさいと言われるために。


俺達は今日も、帰路を急ぐのであった。






【おしまい】