なんかボスっぽい額に傷がついた大型のアルパカが、先輩に対峙する。


勝負は一瞬。アルパカのツボをつけなければアウト。


ボスっぽいアルパカ、訳してボスパカが口をもごもごと動かしている。


唾攻撃がくる……!


弾丸のように放たれた無数の唾液。


一般人なら全身に浴びてしまう唾の弾幕。


だが先輩の戦士の勘と身体能力で、ボスパカの攻撃を回避した。


は、はやい!


俺の動体視力を持ってしても、追いつけない先輩の動き。


一瞬にしてボスバカの背後を取ると、先輩の右手がボスバカの背中を突いた。


静寂がこの空間を支配する。


時が止まったかのように、身動き一つしない先輩とボスパカ。ついでに残りのアルパカ達。