「私の眼に狂いはなかったようだな」


口角を少しだけ上げて、柔らかい微笑を浮かべた先輩に、胸の奥がチクリと痛んだ。


いつも凛々しくて頼りになって凄く強い先輩だけど、ふとした瞬間に見せる笑顔がめちゃくちゃ可愛くて……。


（守りたい、この笑顔！）


と思ったけど、先ほど先輩に守られたことを思い出して、ガックシと項垂れたのであった。