なんとも白々しいです先輩。嘘つくの下手ですね。
だが破壊神の逆鱗に触れたくないのは俺も同じ。皆知らない振りを続けて、仲間と思われる男子学生が手を上げた。
一先ずこれで一件落着?
いずれにせよ、俺のブタ箱行きは免れたようなので良しとしよう。うむ。
「流石だな。君が機転を利かせたおかげで、誘惑の婦女子を更生させることが出来た」
電車から降りてマンションに向かう帰り道。先輩がそんなことを言ってきた。
「更生……ですか?」
物理的に問題を解決させたような気がするのは俺だけ? 更生(物理)って感じだったような?
まあでも、これにこりて恐喝まがいなことはしなくなるだろう。
更生は達成出来たということにしておく。