見た目はなかなか可愛いし(ギャルっぽいけど)まあこのまま痴漢行為されるのも悪くないかなぁというムッツリスケベが六割。
男が痴漢されているなんて恥ずかしくて言えるわけがないというプライド守りたい派が三割。
単純に怖くて何も出来なかったのが一割だろう。
だからここで先に痴漢宣言をされたのは、誘惑の婦女子からしたら前例のない事態だろう。
もしかしたらその場合の対策も考えていただろうが、今までこの手口で成功していたせいで、完全に油断していたのかもしれない。
顔が引きつってテンパっているのが丸わかりだ。
このままノリと勢いで押し切ってやる。
「ば、馬鹿じゃないの! 痴漢なのは私じゃなくて」
「うっせ! 俺のケツずっと触ってただろ! 言い逃れなんかできねぇからな!」
「そんなわけ……証拠がないじゃない!」
「ならば私が証人になろう」



