その後は当たり障りのない会話をしながら帰路についた。


同級生の女子と話すことはあっても、先輩と話す機会なんて今までなかったから多少緊張したが、先輩は俺の何気ない一言にも丁寧に答えてくれて会話は弾んだ。と思う。


クールでなかなか表情を崩さないけど、そういったさりげない優しさに俺のハートは天使の放った矢で粉々に砕け散った……って砕けじゃ駄目だよ! なんか縁起悪い!


先輩を家まで送り、今日は解散。


最後に「明日の放課後、部室棟で会おう」と約束をし、終始ニヤけながら帰宅した。


結局帰宅部の存在理由はわからなかったけど、これから毎日先輩と帰れるのならかなり美味しいんじゃなかろうか?


ついに俺もリア充に昇進! 辛く空しい過去からもおさらばだ!


やったね俺! 彼女が出来るよ! うへへっ。