「え? じゃあエイと? エイの性器は人間とよく似て」


言い終わる前にまた引っ叩かれた。今度は左頬だ。俺はキリスト教徒じゃねえから!


「じゃあマンちゃん? あの子必死で頼めばヤラして」


ボディブローを入れられたと思ったら、そのまま顔を鷲掴みにされ、さりげなく足払いをされながら思いっきり床に叩きつけられた。


幸いクッションがあって後頭部をぶつけることはなかったけど、受け身が取れなかったら背中を打ってめちゃくちゃ痛い。絶対痣でけた。


『何か言うことがあるだろ? あ?』 と、俺を見下ろしながら目で訴えてきたので、その体制のまま全力で謝った。


この家主は怒らせると恐いのだ。下手なテロリストより恐ぇ。


ただの冗談にマジになんなよなぁーって、口を滑らしそうになったがグッと堪えた。


宙の地雷はどこにあるがわからないが、少なくともこれ以上掘り下げたらマズイことぐらい俺にだってわかる。


地雷原でタップダンスを踊るようなもんだ。


生憎そんな勇気は持ち合わせておりません。ついでにタップダンスの技術もありません。