(ゴム持ってねぇぇぇええええ!?)
女ったらしの友人からお守り代わりに貰った物が一つあるが、それは俺の財布の中にある。
そしてその財布は、現在隣の部屋。
やっちまった! どどどどどど、どないしよう!
取りに戻るか? いやでもそれじゃあ雰囲気ぶち壊しだし、だからってそういうことはちゃんとしないと……。
「海斗」
「ひゃいっ!?」
いきなり呼ばれたから変な声でた。本格的に気持ち悪いな俺。
「これから君を不快にさせる質問をするかもしれない。話したくなければ話さなくていい。ただ、君を思ってする質問だということだけはわかってほしい」
「先輩?」
「君は今どこに住んでいる?」
ヒュッと喉が鳴った。



