帰宅部全国大会


「ちょっ、先輩!?」


「すぐに終わる。面倒事は早く片付けるのが私のポリシーだ」


そして、物語冒頭に行きつくのである―――






容赦されなかったのはあちらの方だった。


一撃必殺という四文字熟語(?)がピッタリ当てはまるほど、華麗な身のこなしで自分より大きな男達を一瞬にしてなぎ払った。


なんで先輩こんなに強いの? 息一つ乱れていないし、涼しい顔して髪を手櫛で整えている。


「クソッ……破壊神めっ!」


腹パンをモロに喰らった男子高校生Bが立ちあがり、なにやら不気味な単語を発した。


破壊神? なにその中二病丸出しな痛々しいネーミング。正直キモイ。


「私に構う暇があるなら、早く帰宅するんだな。君にも帰る家があるだろう?」