二回戦もトップ通過。二位通過は電車で萌え系ラノベを読んでいたモブキャラA君で、この二チームが三回戦もとい準決勝へコマを進めた。


おわかりだと思うが、名前がないモブキャラA君の活躍は事実上ここまである。キャラの使い捨て激しいなぁおい。


準決勝ももちろん、四校の帰宅部が対決し上位二校が決勝戦へ進むことが出来る。


全国大会の出場枠は四つ。決勝戦へ進んだ者が、そのまま全国大会の代表だ。


だから準決勝だけは絶対に落としてはいけない。大事な帰宅(試合)だ。


とはいえここまで勝ち進んだ強者達だ。そう簡単に上位二校になることは叶わないだろう。


「おっ? 破壊神じゃーん! おっひさー!」


教室へ入ると同時に声をかけてきた女の子。


少しはだけたYシャツが目に毒な、ポニーテールの八重歯が可愛い女の子。


……ありだな。


「七色の両声類か。久しいな」