「よし、友達ってことで、暴露大会しよ!」


中2の始業式の日のこと、偶然集まった4人で暴露大会が始まった。


今まで一年間、誰にも明かすことなくある人を密かに思ってきたあたしには、暴露とかいうものは、経験したことないものだった。


「じゃあ、まずウチからね!多分知ってると思うけど…」


そう言って切り出したのは、暴露大会言い出しっぺの結衣だった。


「ウチはね…島田!」

「え!まだ好きだったん?」


結衣が言うと同時に、葵が驚いた。確かに、結衣が島田を好きっていうのは、一年生のときに聞いたことがある気がする。


「うん〜…、やっぱしつこいかな?」

「え、全然!当たって砕けろだよ、結衣!」


あたしは結衣を励ました。


「ちょ、砕けちゃダメだよー!」 


ご最もだ。


「へへ、じゃあ次葵ね。葵はね、広瀬」

「まだ?一回付き合ったよね?」


そうだ。広瀬と葵は一年生の時に付き合っている。


「んー、それがね、冷やかされて終わっちゃったんだ」

「そーなの?知らなかった」

「うん、だからまだ未練。ヒナは?」


そう指名されたのは、4人の中で一番ボーイッシュな陽菜子である。陽菜子は誰もが予想していなかったことをボヤいた。


「ヒナ?実は他校に小学校から付き合っている人いるんだ」


「えー!初耳!」

「名前は?名前は?」


当然、はやし立てる。


「えー、…た、竜樹」

「竜樹ー!写メない?写メ!」

「ん、あるよ」


そう求められ、陽菜子はケータイを漁る。


「この人!」


そう言って陽菜子はツーショットを見せてくれた。お似合いだ。


「身長差やばー!柚月は?」

「えっ!」