桜の花が散り、新芽が出始める季節になった。 あの日から 何年経ったのだろう 始めは、嫌いだったね でも だんだん好きになってってさ、 今思うと、すんごい奇跡だね 「優菜ー、早く降りて来なさーい、 翔平くんが待ってるわよー 結婚式に花嫁が遅れたら意味無いでしょー!」 「はーい、今行くー!」 6月の風がわたしの髪をなびかせた。