そんな二人のやり取りを、 少し離れた場所で見守っていた、くるみは。 「……ツッコミ係から、ツッコミ姫に昇格……ですね」 微笑しながら、一眼レフのカメラを構えると 笑い合う翔太と美姫を、フレームの中へおさめる。 ―――カシャッ!! カメラの立てたその音は、 二人の笑顔と共に、 青い空の向こうへ 吸い込まれていった。 完