「ほら、降りるぞ。」 玉川上水の駅で、西武線に乗り換える。 私の長い通学路。 三年間の道のり。 「リン、頑張れよ。」 そう言って、蓮兄は私の肩をポンっと叩いた。 美和子さんも、私に笑いかけてくれた。 頑張るよ、私は頑張る。 本当は、二人に迷惑かけたくない。 それに、私は……頑張らなきゃいけないんだ。