「でも……」 先生は、私の髪をかき上げる。 「中黒いからね。染めてるね。」 だから、染めてないってば。 先生達の決めかかった言い方にイラッときた。 「染めてませんってば。」 染めた、染めてないの応酬が始まった。 「とりあえず、ここじゃあれだから、図書室行こうか。」 私たちの周りには、いつの間にか人が沢山いた。