(椿の部屋)

「お話って・・・」
「うん・・・ごめん。俺のせいで怪我しちゃって・・・」



不安で、今にも泣きそうな眼をしながら火燐さんは私に謝罪した。


「そんなこと、無いですよ。」
「本当に?」
「はい。」
「でも、風燕が・・・。俺のせいとしか思えなくて・・・」



どう言葉をかけるべきかためらってしまった。



親父から風燕さんと火燐さんのことを聞いているだけに余計ためらった。