家族ノ絆ヲモウ一度


その頃、美佐子もバレンタインの準備に取り掛かろうとしていた。

しかし・・・



「何してるの?」



美佐子が頭を上げると、コーヒーカップを持った正嗣の姿があった。

「ま・・・正嗣さんこそ。眠れないの?」
「うん。美佐子も?」
「ま・・・そんなとこ(笑)」

しかし、正嗣にはその嘘は通じなかった・・・