「いいにおいだべな。」 そういいながら、椿と一緒にオーブンを覗く緑涼。ニコニコしながらクッキーが色づく様を眺めていた。 「あともう少しで焼けるけど、夜まで食べちゃだめですよ(笑)」 「そうか・・・駄目か(泣)」 「駄目です。火燐さんも駄目(怒)」 「きゅ~・・・(泣)」 椿の足元にくっついていた狐姿の火燐にもしっかり釘を刺した。緑涼も火燐もそろってしゅんとしながらキッチンから退散していった。