「うぅぅーっ……と」


「うわ?!」



突然彼が顔を上げた。


目をこすりながら眉を寄せているところを見ると
今まで寝ていたらしい。

彼は大きく伸びをすると
気がついたように千鶴を見た。



「あれ?
君、何してるの?」


それはこっちのセリフでしょーっ。

思わず声に出しそうになったのを必死でこらえた。
相手が同学年だとは限らない。