アンジュエールの道標


まるで、SF映画を見てるみたい。

十二単? だっけ。着物の裾をひらひらとはためかせて彼女は宙に浮かんでた。

その顔は間違いなく転校生の顔。なんだけど……。


「少しばかり手伝ってやろう」

「要らん」

「そう言うな」


ニヤリと笑い白い手を天にかざすとその手から剣が現れる。

まるで、生えてくるように。

その柄をギュッと握り、


「私も借りがあるでな」


振り下ろした。