「でも、聞いてたよ。君達が歌ってるのを」 超能力者でもないのに、金額が正確に分かるわけないだろ? 「あぁ、298円ね」 納得したように、言うとさらに思い出したように付け足した。 「あ、そうか。奈々ちゃんの財布は、奈々ちゃんの机の中じゃないかしら。あの子、机の中なんて探してないでしょう」 「B江、お前が犯人かよ」 少年に馬乗りしていた状態から今は仁王立ちをしている少女が言う。 「…えへ。うっかり~」 指摘され、女王様は照れ笑いを浮かべている。いや、照れて笑ったフリをしている。