「はぁ~…。終わった!!」


あたしが息吹の前で伸びをすると息吹は

困ったように笑ってあたしから目をそらした。


「馴れないなーこういうの…。」


息吹が目を向ける方にあたしも向いた。

すると………


「きゃーっ!!息吹くん!!」


「これから私達と遊ぼうよ~」


息吹には沢山の女子のファンができていた。


「行ってきなよ…。」


「心愛?」


「友達たくさん出来たんだね。良かったじゃん!!」


ちょっと寂しいけど息吹もあたしばっかり

といるのは嫌だろうし…


あたしは息吹に背を向けて歩き出した。

すると…


「待って!心愛っ…。」


後ろから息吹の声がかかる。