「いやぁぁぁあっ!!」


何この結果は!!!


「何よ…朝から騒がしいわね…。」


真凛ちゃんが眠そうな顔をして、

ベッドから起き上がった。


「だっ…だってこれ…占いが…!」


あたしは部屋のテレビを指さして口を大きく

開いた。すると真凛ちゃんもテレビを見た。


『おうし座のあなた、おめでとうございます!
1位です。今日は最高の日になるでしょう!』


「あら…私は1位みたいだわ。」


そう言って真凛ちゃんは制服に着替え始めた。

そして、テレビの女子アナは

テレビで優しい笑みを浮かべて


『ごめんなさい!!最下位はおひつじ座のあなたです。キーワードは゛落ちる、こける゛です』


とズバッと指をさした。


「どうしよう…真凛ちゃん、あたしヤバイよ!!」


そう言ってあたしがあやふやしていると

真凛ちゃんは呆れ顔で


「はぁ…まったく、占いごときでバカね…。」


と言ってため息をこぼした。


いや、だってさ…


落ちるって落とし物するとか!?

それとも…落とし穴に落ちるとか!?


どっちにしろヤダよ…!


あたしはそんなことを思いながらも、

教室にやってきた。


すると、


「心愛…。」


とあたしを呼ぶ声がした。

あっ…この声は…


「おはよ、瞬!」


あたしは後ろを振り返って笑った。

すると瞬は困ったように


「あ…昨日は色々付き合わせて悪かったな…」


と頭をかいて言った。


「いやっそんな…。」


あたしは何だかその言葉が照れくさくて、

少しだけうつ向いていた。


だけど


「その……ありがとな。」


という突然の瞬の言葉に顔を上げた。


「楽しかった…。息吹と仲良くな…?」