「だって、お前、俺とはずっと友達が良いって…」


「言ってたけど違うよ!!フッたとかそんなんじゃない…。てかあたしが瞬をフるなんて……」


「お前が俺の告白を途中で止めたからだろ。」


「え…?告白?」


「そっ、あの日伝えようとしたのに
友達がいいってお前は言っただろ?」


「あっ…あれは違うっ!!あたしはうっとうしく
思われて瞬が離れるのが嫌だったから…。」


「………!?」


「――――…!」


「ぷっ…。あははははっ!!」


「俺らって…バカかよ…。」


「バカだね…。」



ーーーーーーー【息吹side】ーーーーーーーー


―――コツン…。


ヒールの音が鳴り響く…


「ねぇ、心愛って昔からあんななの?」


清水はくすっと笑いながら僕と踊る。


「そっ昔からあぁなんだ。心愛は…
きっと君みたいにはなれないだろうな… 」


「私とは真逆って訳ね(笑)」


「バカで、素直な子だからさ…」


「何かそれ、私が素直じゃないみたいじゃ…」


「大丈夫だって。そんだけ綺麗で大人っぽければ君だって輝いて見えるよ…。君があんまりにも綺麗だから僕も少し驚いたし。」


「あなたも…?」


「うん…僕もヤバいかな?」


「あらそう…(笑)」


「…清水も、たまには笑ってくれても
いんじゃない?ツンツンしちゃってさ…」