「バーカ!!あたしは頼まれて瞬の所に行った
だけだから!!別に全然大丈夫だってーのっ!」


「あのなぁ…。さっきも2年の男達に怖い目あわされた所だろ!?もう俺の所、来るなよ…。」


もしかしてっ…?

あたしの事、心配してくれてるの?


「分かったよ!!心配性の瞬くん(笑)」


あたしはわざと皆に

聞こえるように大声で答えた。


「ぎぃあぁぁ…無し無し///今の無し///
おい、心愛!お前何言ってくれてんだよっ///」


「ぷっ…。」


「何だよ!!」


「いや…そんなに慌てる瞬は
初めて見たなーって…あははっ…!」


「……笑ったな!このーっ!!」


瞬があたしのお腹をこしょばしてきた!


「ギャハハハっ…やめて~(笑)」



―――コツンッ…


あたし達が騒いでるところに

誰かの足跡が近づいてくる。


そして、その時はきた。


ーーーガラッ…


教室のドアが開かれて

皆が一斉にドアの方を向く。



「心愛……。」


ドアには寂しげに立っている息吹がいた。

そして、あたしと瞬の前に息吹が近づいてきた。



「どうしたの!?息吹?」


あたしが息吹の方を見つめると、

息吹は…


―――ちゅっ…


といきなりあたしの頬にキスした。

瞬が驚いて、目を点にしてる…。


「ちょっと…////息吹…?」


あたしは思わず息吹の方を見た。

けど息吹は瞬の方を向いていた。


「心愛、僕は君が好きなんだ。ずっと前から…。」


今…何て…?


「僕の精一杯の想いを今、
皆のいるこの場で伝えたくてね…。」